ヒューマンエラーの原因まとめ|ヒューマンファクターを解説
今回の記事では以前投稿したヒューマンエラーの原因についてをまとめたいと思います。
まず始めに、ヒューマンエラーはなぜ起きるのでしょうか。
多くの場合、
- 注意不足
- 確認ミス
- 慣れ
といった「人の問題」として片付けられがちです。
しかし実際には、人間の特性そのものが原因となっているケースがほとんどであり、この「人間の特性」を体系的に整理したものが、ヒューマンファクターです。

この記事では、ヒューマンエラーの原因となるヒューマンファクターを、
- 身体的特性
- 認知的特性
- 集団的特性
の3つに分けて、わかりやすく解説します。
⭐ ヒューマンエラーの本質
まず重要なのは、ヒューマンエラーは人の能力不足だけではないということです。
人は、
- 見間違える
- 思い込む
- 疲れる
- 周囲に影響される
といった特性を必ず持っています。
👉 つまり、エラーは“起きる前提のもの”です。
⭐ ヒューマンファクターとは
まず、ヒューマンファクターとは、人間が生まれながらに持つ特性のことです。
そして重要なポイントは、人間の基本特性は変えられないという点です。
そのため、安全を考える上では、人を変えるのではなく、環境を変えるという視点が必要になります。
⭐ ヒューマンエラーの3つの原因
まず、ヒューマンファクターは大きく3つに分けられます。
① 身体的特性
人間の体の状態による影響です。
■ 主な要因
- 体温リズム(夜明け前の注意力低下)
- 加齢(視覚・聴覚の低下)
- 暗順応(見えにくさ)
- 疲労(判断力の低下)
■ どんなエラーが起きるか
- 見落とし
- 操作ミス
- 判断ミス
👉 詳しくはこちらの記事で解説しています。

② 認知的特性
人間の脳の働き(認知)による影響です。
■ 主な要因
- 思い込み
- 正常性バイアス
- 記憶の限界
- 注意の限界
■ どんなエラーが起きるか
- 見間違い(錯覚)
- 確認漏れ(不注意)
- 誤判断
つまり、人は「見たいものを見て、聞きたいものを聞く」特性があります。さらに、たとえぼろぼろな理由でも、こじつけ解釈できれば、その場はこれを信じ、突き進んでしまうこともあります。
👉 詳しくはこちらの記事で解説しています。

③ 集団的特性
チームや組織の中で生まれる心理的影響です。
■ 主な要因
- 権威勾配
- 同調バイアス
- 社会的手抜き
- 集団浅慮
■ どんなエラーが起きるか
- 意見が言えない
- 誤った判断に従う
- ミスを見逃す
👉 詳しくはこちらの記事で解説しています。

⭐ ヒューマンエラーの「現れ方」
そして、これらの特性は実際の現場では次のような行動として現れます。
■ 錯覚
👉 状況を見誤る
■ 不注意
👉 見落とし・確認漏れ
■ 近道行動
👉 手順を簡略化する
■ 省略行動
👉 必要な手順を飛ばす
⭐ ポイント
つまりこれは、特性(原因) → 行動(エラー)という関係になっています。
⭐ まとめ
したがって、ヒューマンエラーの原因は身体的特性、認知的特性、集団的特性という、人間の持つ特性にあります。
そして重要なのは、人は必ずエラーを起こすという前提に立つことです。
では、これらのヒューマンファクターに対して、どのように対策を取ればよいのでしょうか。
次の記事では、👉 ヒューマンエラーの対策を体系的に解説します。


